自家製本――準備篇・書籍用紙とテストプリント
自作の小説をレーザープリンタで印刷して自家製本してみようと思い立ちました。
調べてみると本の本体には「書籍用紙」なる紙が向いているようです。市販の書籍に使われているようなちょっとだけクリーム味を帯びた紙だとか。東急ハンズでは少しだけ扱いがありましたが紙の厚みも銘柄も不明で単価も高かったので通販で買ってみました。(楽天市場を「書籍用紙」で検索するとそこそこ選べる)
B4/1000枚・72.5kg(厚みの単位)をB6に裁断したものを発注しました。4000枚→200p/冊として40冊相当分になりますが……多すぎたかも。注文の翌日には手元に届きました。速いナ、ペーパーミツヤマ。
紙自体の印象は一般的な文庫より多少厚め。張りも強めで、もう少し薄い紙でも良かったかも。1000枚でおよそ98mm=98μ/枚ありました。市販文庫だと140枚で10mm=71.4μ/枚程度みたい。
早速試し刷りです。
ところがいきなり問題発生。
- 両面印刷でミスフィード
- ワープロのページ割付
使っているレーザープリンタ(Brother HL-5040)は自動両面印刷対応ではないので用紙両面に印刷するには片面印刷を二度繰り返すことになります。ですがレーザープリンタは一回印刷を通すと紙が帯電してしまい、二度目の給紙でミスフィードが起きやすくなります。ある程度時間を置き、きっちり捌き直してもやっぱり給紙ミスの連発。
自動両面印刷機能付のプリンタ、欲しいなぁ……。
しかもプリンタの内部が汚れているのかトナーがいい加減古いのか、最初の数枚はともかく十枚くらいから後は印刷面にうっすらと汚れがつきます。トナーとドラムユニットを外して清掃し、定着機まで分解清掃してかなり軽減されましたが、完全には解決せず。どうやらドラムユニットのコロナワイヤー付近にある金網の汚れが原因らしいのですが、分解できない部分に残った汚れが元凶のようで手が出ません。
ワープロの割付に関してはネット上で情報を仕入れて「一太郎の見開き印刷はイマイチ」とわかっていたので、一太郎の見開き指定は使わずにプリンタ側の見開き印刷を使いズレを最小に(両面印刷した後に紙を透かして行がぴったり重なるのが理想)なるよう試行錯誤してみたのですがどうしてもズレてしまいます。ページ通番はばっちり表裏で重ねられるのに。記事に貼ったスキャンサンプルでは透けは確認できませんが……。
さらに一太郎から直接出力するとページヘッダが文字化けを起こしました。フォントや字間の指定をしていたのがわるかったのか、ネットワークプリンタに出力したのが悪かったのか。しかも一端指定したフォント飾りが外せなくなるバグまで発見。でも、一端PDFに出力してから印刷してやるとうまくいったりします。ナンジャコリャ
DTPソフトじゃないとはいえ、釈然としません。
というわけで雲行きの怪しい自家製本。
表紙のデザインも上製本にするか並製本にするかも決まっていません。
どうなることやら。
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