次太夫堀公園民家園・その2
次太夫堀公園民家園の紹介続編です。
岡本民家園にはなくてこちらにあるのは織機。
次太夫堀ではボランティアの協力を得て周囲の畑で桑や綿花を育てているそうです。蚕から絹糸を取り、綿花から木綿を紡いでいるとか。この時も蚕の五齢幼虫が見られました。
注意! 虫写真です。
蚕たちのよく食べること。耳を澄ますとカサカサカサカサと桑の葉を食べる音が聞こえてきます。五齢の幼虫が繭を作り始めた頃合いだそうで、もくもくと食べている蚕たちの間で糸を吐き始める蚕が続々。世話を担当する人は繭を作り始めようとする蚕を見つけては繭棚へ蚕を移していきます。もっとも蚕たちも気まぐれな昆虫なので、繭棚へ移されてもすぐには繭を作らずにうろうろしたがり面倒を見るのは骨みたいです。
養蚕は体力だけでなく神経を使う仕事であるのが窺えました。
作業を目にしての実感は頭の中の知識とは隔たりがあるものです。
蚕の見学をした後は木挽きの見学。
巨大な鋸で丸太をぎーこぎーこと(どこかのんびりした感じで)作業しているのを見つけて近くで眺めていたのですが、その方が作業の手を休めて詳しく説明してくださいました。
- 力はいらない
- 電気鋸で板を切り出すよりも品質の良い板が取れる。
- 達人の木挽きは鉋いらず。
- 木挽きに使うでっかい鋸はもう今では手に入らないらしい。
他にも色々と面白いお話を聞かせてもらい、木挽きの体験もさせていただきました。力はいらない、との事でしたが作業途中の鋸を受け取ってみると握りが太く指が回り切りません。ただ手前に引こうとしてもびくともせず、どうしても力んでしまいます。きっちりまっすぐに手前に引いてやらないと腕力が必要になってしまうようなのですが、早々簡単にできるわけもありません。
そういえばずうっと前に見たドキュメンタリ番組でも木挽きは椅子に腰かけながらゆっくりやる、と語られていたような気が。
貴重な体験をしてしまいました。
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