『BONES』湯沢英治/東野晃典
BONES ― 動物の骨格と機能美
湯沢英治/東野晃典
早川書房
2008.6.25
3675円
★★★★☆
評判の良いらしい写真集“BONES”。
確かに面白い。モノクロ写真も素敵です。見慣れた動物たちも骨になってみると意外な形をしていたり、納得のいく構造だったり。動物園、水族館、映像で見た動物たちはまずその生きている姿が頭の中にあって、骨となった姿を見ることでその意外性や自然の合理性に感慨を覚えます。
では、私が大好きな博物館の恐竜たちはどうなんだろう。象の鼻にホネがないように、ヤモリの指先は吸盤であるのに内部が鉤爪デザインであるように、骨格から復元された恐竜の姿は実は生きていた当時とはまったく違うのかもしれません。
――骨だけではわからないことが多いんだ。
少し逆説的ですがそれがこの写真集の感想でした。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント