『すばる望遠鏡の宇宙』海部宣男
すばる望遠鏡の宇宙 カラー版 ハワイからの挑戦
海部宣男/宮下暁彦
岩波新書
1050円
2007.7.20
★★★★☆
すばる望遠鏡の名に覚えのある人は多いのではないでしょうか。1998年末から稼働中の大型望遠鏡で、ハワイにあります。
太陽系外惑星、ビッグバン後十数億年の最古(最遠)の星、重力レンズ、20万光年の距離を吹き渡る水素ジェット。多様な観測手段を備えたすばる望遠鏡は数々の発見を成し遂げています。その建設から観測内容までをすばる建設計画の最後の三年をプロジェクトリーダーとして過ごした人が解説したのが本書。
カラー図版も豊富ですばる望遠鏡の写した素敵な天体写真も盛りだくさんですし、建設途中の光景やマウナケアの風景も魅力的です。補償光学系のレーザーガイドを放っている光景などはSF映画のようですらあります。版型が新書ということで写真が小さめなのが残念なのですが、すばる望遠鏡による画像は公式サイトで大きなサイズのものが思う存分見られます。
素直に楽しめる面白い本でした。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント