« 一月の百合コミックと来月の発売予定タイトル | トップページ | 招き猫@豪徳寺 »

『連続殺人の心理(下)』コリン・ウィルソン

連続殺人の心理〈上〉〈下〉
コリン・ウィルソン、ドナルド・シーマン著 中村保男訳
河出文庫
1993.4.5

★★☆☆☆

 上巻に続いて下巻も読んでみました。
 次から次へと殺人と強姦の事件が羅列され、うんざりな読後感でした。連続殺人者のすることはどれもこれも類型的で、犯罪小説にあるようなロマンなんてかけらもなく、妄想にとりつかれて同じことを繰り返すロボットのよう。上巻はまだしも分類やFBIの捜査手法の紹介などもあって退屈せずに読めたのですが、下巻はひたすら事例紹介。

 連続殺人の事例を集めたい人には良いかもしれませんが、読み物としては単調で退屈でした。訳文も今ひとつ。連続殺人者の分類について知りたかっただけなので、上巻だけ読んでいれば十分だったかな、と思います。

|

« 一月の百合コミックと来月の発売予定タイトル | トップページ | 招き猫@豪徳寺 »

コメント

この記事へのコメントは終了しました。