『つぼみ』Vol.2
つぼみ VOL.2
まんがタイムKRコミックス GLシリーズ
2009.5.12
980円
★★★★☆
掲載順に短く感想など。
- ナヲコ 扉イラスト
- イラスト2ページ。次号予告にも名前があって嬉しかったり。
- 吉富昭仁 「しまいずむ」その2・その3
- 『つぼみ』での吉富昭仁は変態おばか路線で行くようです。百合がどうこう以前に姉二人のおばかさ加減に笑ってしまう。新聞紙で作った衣装でファッションショーをする妹たちに変態姉sは大喜び。
- 宇河弘樹 「コブリアワセ」下編
- こ、これは「村は死によって包囲されている」と長大な続編ができそうな。いえ、今回できっちり落着している話です。この作者は絵柄的にも民俗っぽいアプローチのものが似合うかな? “こぶりあわせ”の習俗とヒロイン二人の関係構築がもっとがっちり絡んでいるとより「らしい」かもなんて思ったのでした。
- 関谷あさみ 「∞遠点」
- 出戻ってきたできすぎる姉と妹とのお話。「わかったぞワトソン君」「なにがやねん」と一人でセルフ突っ込み入れるのは関西人キャラのデフォなのでしょうか。
- きづきあきら+サトウナンキ 「エビスさんとホテイさん」第2話
- 盛り上げストーリーの組み方がうまいっ。OLの日常的な要素で見事に抑揚を出してぐいぐい読まされます。
- 小川ひだり 「愛の研究」
- 前号で乳ネタを炸裂させていた作者。今回はマッドサイエンティストな先輩の作った薬の実験台になる女の子の話。「男の子になるクスリ」って百合ネタとしては際どいところです。
- 宮内由香 「胸の炎」
- 前号の「キャメル」より絵がずいぶん進歩している印象。タイトルページは絵だけでぐっと来てしまいました。片恋路線が得意なのかな。
- 裏次郎 「つんぺろ」
- 犬耳モード。ツンデレの委員長が犬好き娘の世話を焼くのだけれど、このギリギリ感は。
- 大朋めがね 「ピンク色」
- なんとなく映画『櫻の園』を連想しました。新しい方じゃなくて1990年の。
- 天乃タカ 「つばきごと」
- 疫病祓いの椿祭り。『つぼみ』はこういう民俗的なネタがしっくりくる描き手が強みかな。良かった。
- 水谷フーカ 「オオカミの憂鬱」
- 「わたし女の子が好き! 女の子もわたしが大好き!!」のセリフがツボでした。なんておばか、いえ惚れ惚れするくらい自己肯定的なんだろう。「なんぴとたりとも」とか『キリン』か『F』かというノリだったり。前回の「この靴~」とは雰囲気一転。
- 吉田美紀子 「Gift」「Scent of Sweet」「オチョー夫人」
- 短編三つ。この作者は芸の幅が広そう。ファンタジックなものと日常的な雰囲気と四コマ風ギャグと。
- 森永みるく 「ひみつのレシピ」2ページめ
- Vol.1から少しだけ眼鏡部長の心理設定が変わったかな? らぶらぶ展開まではけっこう引っ張れそう。
- 玄鉄絢 「星川銀座四丁目」
- 良い感じのまとまりがあったエピソード。『S』に描いている話よりしっくりきた。雨に煙ってるカバー絵も雰囲気が良。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント