SONY VAIO type P その11・店頭モデルのHDDをSSDに換装
写真の通りMtronのSSDを買って参りました。type PのHDDをSSDに入れ替えようという目論見です。
秋葉原の自作PCパーツ店にて
- Mtron MSD-PATA3018-032-ZIF2 税込24,252円
SLCタイプの1.8inch/32GB。
Photofastのキャッシュ付1.8inchV3も店頭に並び始めていましたが無難そうなSLCを買ってきてしまいました。(Mtron + type Pは動作実例がいくつかあった)
用意したもの:
- #0の(精密ドライバーではない一番小さい)プラスドライバー
- ZIF接続のSSD
特殊な工具は必要ありません。
かなりばらばらな状態にまで分解します。繊細なフレキシブルケーブルの扱いがあります。分解・組立は中身の構造が理解できていればさほど難しくありませんが最初は苦労すると思います。
「KSR110でトコトコと.。o○:vaio type P VGN-P70H/G HDDをSSDに交換」様の詳細な写真付記事を参考にしてHDD→SSD交換に臨んだところうまくいきました。わかりやすくコツを解説した記事のおかげで固定爪を折ったりせずにすみました。お勧め。
実作業で一番苦労したのは組立時で、キーボード面(銀色の筐体部分)をシャーシ部分(写真のネズミ色の部分)に嵌め込む作業でした。
SSD化の結果は。
- Windowsの起動・終了・休止速度
- このあたりは軒並み全部速くなりました。とても。起動はうちのデスクトップより速いです。とはいえ基本的にレジュームで使用するので実使用では体感する機会はあまりないかも。
OSインストール作業も高速でした。 - アプリ
- 各アプリの起動速度はReadyboost使用時と比べても明らかに速いです。一太郎やadobe readerの起動速度は感動的かも。テキスト書き用途の多い身にはATOKが全般に快適になっているのが嬉しい。特に同音語用例・電子辞典ウィンドウ(ATOKで引けるオプション辞書表示枠)の表示が高速になってストレスが減りました。
OpenOffice.orgはCalcを主に使っているのですがSSDにしてようやく我慢できる起動速度になった感じ。
webブラウザも起動・表示ともにスムーズです。
Superfetchを切ったので(SSDには不要らしい)操作をしているときに余分なディスクアクセスが被らなくなったのも多少快適さに貢献しているかも。 - プチフリ
- ATOKの変換中に二秒ほど無反応になることがあります。ごくごく希ですが。一週間で二度くらい……かな。
- 耐衝撃
- 心理的なものですが効果大。休止状態へ移行しながらラフに鞄に突っ込んでもHDDのようにクラッシュする心配がありません。アクセス音がしないのも気が散らなくてイイです。
- 省電力
- SSDはHDDのように円盤がくるくるしているわけではないので省電力、と思っていたのですが換装してみてもキーボード
左右側手前付近(記憶装置の格納場所)の暖かさは変わりないです。バッテリー持続時間も一日試してみた限りでは大差ない印象。調べてみたら「Mtronは消費電力多め」という話を見かけてガビン!(←電力消費が多いのはMOBI3500シリーズでMOBI3000シリーズに比べて増えたというだけらしい。早とちりでした。ゴメンナサイ)
休止 | 電源 | |||
復帰 | 休止 | ON | OFF | |
Vista Readyboostなし | 1分 | 1分 | 1分半強 | 1分 |
Vista Readyboostあり | 1分 | 1分 | 1分半強 | 1分 |
Win7 Readyboostあり | 40秒 | 30秒 | 1分半弱 | 30秒 |
Win7 + SSD | 30秒 | 30秒 | 1分 | 30秒 |
起動/再開時間はログインパネルが表示されるまで。
トータルで見ればかけた金額とハラハラしながら分解した作業の元が取れるほどの劇的な性能アップではなかった気がします。CPUそのものが遅いのはどうにもならない、ということでしょうか。
細々とした部分で待たされることが減り、文章を打つような日常使用で効果的。「速い!」という感じはしないのですが「遅い~」とイライラする場面がほとんどなくなりました。
分解・組立で壊してしまうリスクの点でも、価格的にも、最初からsony styleでSSDモデルを買っていれば良かったというのが正直なところ。市販のSSDは割高な印象です。
HDDモデルの快適さアップであればコストパフォーマンスが一番高いのはReadyboostだと思います。余分なアプリを入れずにOSをインストールし直すことも効果大。
SSD32GB/z520という構成はsony styleのXP最廉価構成と同じなのだと気づきました。三月に店頭モデルを買ったときよりもずいぶん安いですね。
SSDの書込性能はFlash Pointというツールを使うとずいぶん改善されると見かけたので試してみたかったのですが、配布サイトが閉じられていて試せておりません。type PだとMOBI3000のベンチ数値も低めみたいです。
※flashpointはflashfireと名称変更されて再公開されているようです。(7/23追記)
※試してみました。「SONY VAIO type P 番外編・Flash Fire」
おまけ
あ、あれ?
問題なく動いてるしもう分解するのはイヤなので見なかった事にしよう……。
おまけ2
元々入っていたHDDはUSBのモバイルケースに入れてみました。
秋葉原で何種類か眺めてみたのですがこのAINEXのHDE-03はケースの周囲にケーブルをぐるりと巡らせて収納できるのが良さそうな感じだったので買ってみました。
- MK6028GAL(type Pに入っていたHDD)との組み合わせではフィルム電極がきつめでZIFコネクタの奥まで入った感じがしない
- 「ハードウェアの取り外し」をしてもHDDの回転が止まらなくてUSBケーブルを引っこ抜いていいのか不安
- 性能は本体内蔵時の七割くらい
- 電源&アクセスLEDが目立つ
- 筐体はプラだけど梨地で質感はそこそこ
- ケーブルは収まりよく格納できて Good Job
関連リンク
- Mtron SSD ZIF 1.8inch
- PC-Watch 笠原一輝のユビキタス情報局 VAIO type P開発者インタビュー …… 詳細な分解写真アリ
- AINEX USB1.8inch ZIF接続HDDケース HDE-03公式サイト
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