『なずなのねいろ 2』ナヲコ
なずなのねいろ (2)
ナヲコ
徳間書店リュウコミックス
590円
2009.10.13
★★★★☆
面白かった。
といっても連載途上ですし、ヒロイン・撫菜の三味線が鳴り出すのはまだまだこれからの助走段階。音楽漫画ではあるけれどわりとドロドロの人間関係の中から音楽が立ち上がってくる印象。昔の少女漫画みたいに蛇アミでオーラが描かれたりしそうなドロドロさではなくて青春真っ只中のすがすがしさと組み合わされています。設定はドロドロ、描写は青春。
伊賀君は漫画の中の男の子という感じでぼやーっとしてはいるけれど包容力たっぷりの器の大きさがあって理想の男子像っぽい感じ? 橘さんもパワフルなキャラだし、花梨さんも意外な側面を持っていたりするしでキャラクターが多彩。むしろ主人公である撫菜は“お子さま”というキャラ設定であるだけにアクが薄い気もします。撫菜は三味線の化身みたいなキャラなのかも。
そういえばナヲコは構図も多彩。引きの構図、寄りの構図、上から下からとカメラアングルが自在ですね。とくにこの前の『つぼみ Vol.3』ではそれが目を引きました。
音楽の才能の残酷さなんかもぐっと来る感じで描かれていて好きな要素いっぱい。
三巻ではいよいよ三味線部の音が鳴り始めそうで本格的な演奏シーンが楽しみ。
一巻の感想に軽く触れた記事もあります。
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