『沖縄染織王国へ』與那嶺一子
沖縄染織王国へ
與那嶺一子
とんぼの本
2009.5.25
1470円
★★★★☆
沖縄の代表的な染織と染織家を紹介した本。
著者は沖縄県立博物館に勤務する人。沖縄の染織に対する広い視野と豊富な知識で、ちょっと硬い文章ながら現在の沖縄の染織文化状況を解説。フルカラー128ページで写真も豊富、取り上げている織物もバラティ豊かでバランスの良い本に思えました。
この本で初めて知ったのが「あけずば織り」。あけずばとは蜻蛉(とんぼ)の羽という意味だそうですが、写真を見ると「トンボというよりカゲロウだ」と思いました。蚕の繭から引き出した一本糸で織ったレースのようなガーゼのような向こうの透ける織物で……これは実物を見てみたい。手織りでこんな布が織れるのかと驚きました。
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