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SONY VAIO type P 番外編・VTを有効にする

type p + VT enable + Virtualbox + Ubuntu

 

 type PでVTを有効にできました。

 type Pに搭載のAtomZシリーズは仮想化支援技術・VT機能に対応しているはずなのですが、BIOSで無効化されています。なくても困る機能ではありませんが、せっかくの機能、できるなら使ってみたい。世の中にはすごいスキルを持った人がいるものでBIOS改造している記事を見つけました。VAIO type P hack様の「成功:VTを有効に」という記事。試してみました。

注意! 高リスク

 作業そのものは難しくないのですがBIOSを上書きするので最悪の場合はtype Pが起動しなくなります。書き込むのはメーカ純正ではない改造BIOSなのでリスクはさらに高まります。Windows7の「XPモード」対応でSONYからも純正のVT有効化BIOS提供の予定もあるようなのでそれを待つのも良さそうです。(公式VT対応BIOS出ました)

 上のスクリーンショットは仮想マシンソフト・VirtualBox上でUbuntu8を動かしてみたところ。UbuntuはVirtualBox用のイメージも配布していて導入も簡単です。動作もtype P上の仮想マシンということを考えれば軽快な部類。VirtualPCやVMWareより快適かも。VT命令は有効でも無効でも軽快さはあまり変わらない気がしました。

MicroSDカードとRMUM-4Gのサイズ比較

ちっこいUSBメモリとマメ招き猫  BIOSダンプや書込作業用にMS-DOS環境が必要なようだったのでブート可能なUSBメモリを用意しました。BUFFALO マイクロUSBメモリー RMUM-4Gというもの。USBのMicroSDHCリーダー+MicroSDのセット商品でUSB端子に挿すと5mm程度しか出っ張らないので挿しっぱなしにしても邪魔になりません。
 あ、買ったのは4GBですが、DOS起動用に使ったのは手持ちの2GBです。DOSはFATフォーマットで2GBまで。

 VAIO Type P hack様の手順で十分にわかりますが一応まとめてみます。OSは以下の環境が必要です。Windowsのみでもできるみたいだけど一応安全そうな環境で。

  • Windows
  • DOS(WindowsのDOS窓不可)
  1. DOSブータブルUSBを用意
    1. FreeDOSからDOS起動イメージをダウンロードしておく。
    2. DiskExplorerでDOS起動イメージからCOMMAND.COM、KERNEL.SYSを抜き出しておく。
    3. HP USB Disk Storage Format ToolでUSBメモリをFATフォーマット。フォーマットの際には上記2ファイルをDOSシステムに指定。
  2. BIOSのダンプ&書込
    1. FLASH TOOL for H2O BIOSを用意。DOS起動USBメモリに入れておく。
    2. DOS起動USBメモリを挿しF11キーを押しながらtype Pを起動。
    3. DOSが起動したら
      >flashit /G org.rom
      とコマンド入力してBIOSダンプ。org.romは保存ファイル名。お好きな名前でOK。
    4. Windowsで再起動。
    5. Windows上にPython(スクリプト言語:配布元 私はver2.6系を使用)環境を用意。
    6. BIOSにパッチを当てるためのPythonスクリプトを入手。http://marcansoft.com/blog/2009/06/enabling-intel-vt-on-the-aspire-8930g/よりvtenable.pyを入手しエディタで
      VSS_OFFSET = 0x000a0048
      PATCH_OFFSET = 0x138
      と変更。
    7. パッチを当てます。
      >vtenable.py org.rom new.rom
      org.rom:パッチ前BIOSイメージ名、new.rom:パッチ後BIOSイメージ名。
      私の環境では
      パッチ前 1,048,576byte CRC32:393695F4 ※公式BIOSアップデートR2060U3適用済
      パッチ後 1,048,576byte CRC32:65CA2F38
      でした。
    8. 再度DOS起動し、壊れても良いか覚悟を決め
      >flashit new.rom
      コマンドでBIOS書込。
    9. 再起動。

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