『湯けむり♨サンクチュアリ』天野しゅにんた
湯けむりサンクチュアリ
天野しゅにんた
一迅社百合姫コミックス
2009.11.18
900円
★★★★☆
百合姫陣営はヨソではあまり見ないタイプの作家を幾人も擁していて天野しゅにんたも間違いなくその一人。鄙びた温泉――までは割と普通の設定の気もするのですが、秘宝館に田舎ストリップと昭和テイストなネタと百合の組み合わせはたぶんこの人だけ。表紙タイトル上とか本編のいっちゃん最後とかも昭和テイストおやじギャグを愛する心が滲んでます。I Love New York,, Welcome to the soap land!!ってどーゆーノリだ、と笑ってしまいました。そうそう、同時発売の他のタイトルにはどれも帯がついていたのですが、これだけないゾ、と思いかけてよくよく見るとほとんどカバーサイズの帯が。徳間のSF赤本みたい。で、帯を捲ると……。
鄙びたおにゆり温泉を舞台に六組の百合カップルが登場。とんとん拍子に話が展開してしっぽり。軽妙な落語の小話みたいなイメージの艶話。百合姫本誌での天野しゅにんたとはちょっと違う雰囲気です。ちびキャラはやっぱりお馴染みのアレ。
私は楽しく読んだのですが、アクが強めの作風でどういう読者にお勧めすればいいのかよくわかりません。公式サイトの試し読みコーナーで好みに合うかどうか確かめるのがお勧めです。
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