『琥珀の都 カリーニングラード』蓮見雄
琥珀の都・カリーニングラード―ロシア・EU協力の試金石
蓮見雄
東洋書店 (ユーラシア・ブックレット)
2007.6.20
630円
★★★☆☆
カリーニングラードの歴史と現状に触れた本。全65ページと小冊子くらいのボリューム。
タイトルからすると「琥珀に関する本なのかな」という感じで、カリーニングラードについて資料集めをしていたことと、琥珀の資料も欲しかったということで「両得」と思ってAmazonでポチしてみました。
実際の内容は21世紀のカリーニングラード経済の話でした。琥珀に関しては経済の一部という感じ。とはいえ、ぴんと来なかった琥珀採掘の規模もこの本で掴めたのは大きな収穫でした。
ネット上にもカリーニングラードの資料は少ないので興味深く読めました。読後の印象としては「現代のロシアなんだ」です。ソ連時代を引きずるロシアの混乱した経済状況が窺える内容でした。EUとの対比と言うこともあってロシアの強引な政治姿勢や癒着や袖の下を育てるような特区制度に感心してみたりもして、日本の官僚体質を連想しました。
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