Macでwikipedia-fpw
Mac OS X 10.6におけるwikipedia-fpwによる数式入Wikipedia EPWING版作成のおおざっぱな手順の紹介です。オフラインでWikipediaを使うためにEPWINGという汎用形式に変換します。
概要
- Xcodeの導入
- ImageMagickの導入
- mimeTexの導入
- freepwingの導入
- wikipedia-fpw
用意するもの
- Mac OS X Install DVD ―― XCode
- Wikipedia最新版ダンプ置き場にある jawiki-latest-pages-articles.xml.bz2 ―― 1GBを超えます
- MacPorts
- mimeTex
- FreePWING
- wikipedia-fpw
EPWING版Wikipediaを作る
- 1. XCodeの導入
Mac OSXのインストールDVDからオプションのXCodeなる開発環境を導入します。インストール後は
ソフトウェア・アップデートも。
- 2. ImageMagickの導入
おそらくこれで多くの人が引っかかるはず。Perlオプション付ImageMagickのSnowLeopard対応がまだ不完全なようでImageMagick公式サイトから落としたバイナリでは動作しませんでした。MacPortsからImageMagickを導入します。
- MacPortsの入手
The MacPorts ProjectからMac OS Xのバージョンに合わせたMacPortsを入手します。
- MacPortsのインストール
ダウンロードしたパッケージを普通のアプリのようにインストールし、ターミナルからPortのリストを最新にします。
$ sudo port -d selfupdate
$ sudo port -d sync
これでMacPortsが使えるようになりました。環境変数などは自動的に設定されていました。
- ImageMagickの導入
freepwingのコンパイルより先にImageMagickの導入を済ませておきます。
$ sudo port install ImageMagick +perl
Portsの導入には少し時間がかかります。
シンボリックリンクを張ります。MacPortsで導入したPerlとOSXの標準のPerl環境が違うためです。WikipediaのEPWING版作成以前にPerl環境を整えていた方にはお勧めできません。
$ cd /usr/bin
$ sudo mv perl perl.bak
$ sudo ln -s /opt/local/bin/perl /usr/bin/perl
- 3. mimeTexの導入
mimeTexの配布元からmimeTexのソースを入手します。適当なところに展開し、
$ cc -DAA mimetex.c gifsave.c -lm -o mimetex.cgi
$ chmod 755 mimetex.cgi (たぶん不要。最初から実行属性がついていた)
でmimetex.cgiができます。
- 4. freepwingの導入
FreePWINGを入手し適当なところに展開しコンパイルします。
$ sudo -s
$ ./configure
$ make
$ make install
- 5. wikipedia-fpw
wikipedia-fpwの配布元から入手します。適当なところに展開し、wikipedia-fpw.confファイルを編集します。数式を表示できるようにするなら
'enable_math' =>
を含む行を見つけ出し
'enable_math' => 1,
と指定します。さらに
'mimetex' => 'mimetex.cgi',
という行を見つけ出して上でコンパイルしたmimetex.cgiのパスを記述します。たとえばmimetex.cgiのフルパスが/user/aaa/mimetex/mimetex.cgiであれば
'mimetex' => '/user/aaa/mimetex/mimetex.cgi',
といった具合です。行頭に#のない行です。wikipedia-fpw.confでオプションを指定することで好みのパッケージを作ることができます。
Wikipedia最新版ダンプ置き場から落としたjawiki-latest-pages-articles.xml.bz2を展開し、ファイル名を wikipedia.xml に変えてwikipedia-fpwを展開したフォルダに置きます。
$ fpwmake
変換には数時間かかります。うちのMac mini(C2D 2.26GHz mem2GB)では20100328のwikipediaデータで四時間ほど要しました。
$ fpwmake catalogs
$ fpwmake package
ここまでに問題がなければカレントフォルダに wikipedia*******.zip というファイルが出来上がっているはずです。
fpwmakeはカレントに途中生成物が半端に残っているとエラーを出します。fpwmakeの再実行をするときにはカレントフォルダ内とworkフォルダに作られたfpwmakeコマンド投入後に作られたファイルを削除してください。
作成したHONMONファイルを圧縮するならEB Series on MacにMac用圧縮ツールEBShrink for Macがあります。
上記作業手順は様々な手順紹介サイト様を真似させていただいたものです。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント