『コミック百合姫』Vol.20 2010 SPRING
コミック百合姫 VOl.20 2010 SPRING
一迅社
2010.4.17
880円
★★★★☆
ここ数号の『百合姫』、褒めてばかりいるような気がします。
今号も面白かった。
一番印象に残ったのは森島明子の「レンアイ女子課」ハニー・マスタードの三十路ペア。絵としては特別際どかったりするわけではないのですが、もうページのあちこちからフェロモンが濃厚に立ちのぼっていてぐっと来ました。睫毛も濃厚。
百合姫初登場はタアモとさかもと麻乃の二人。どっちもイイ。タアモは巻頭カラーのインパクトがあった。お話も可愛らしかった。少しゆっくりペースで読むとぐっと来た。関西弁の語感が感じられるようなフォントでセリフ植字すれば良かったのに、とちょっと惜しく思ったのでした。さかもと麻乃は『リスランタンプティフルール』より切れの良いお話しで好感。こっちのさかもと麻乃のが好きだぞ。演劇!という雰囲気がばっちり。どっちの作者もまた読みたいな。
青木光恵のはおかん属性百合かな。百合姫では珍しい感じ。さばさばとした開けっぴろげなキャラは身近で日常の中にいる女の子のような。ケータイ小説の読者層を引っ張ってくるとすごくハマりそう。
連載陣で一番衝撃を受けたのは「ヒメコイ」。理事長のドロワースに思わずときめいてしまった。不覚。
ピンナップには百合姫では久々の森永みるく。森永みるくは『Girl Friends』の三巻くらいからかな、カラーイラストのインパクトが上がった気がする。
次号では隔月刊化の発表があるそうです。って、すでに隔月刊化自体は予告でわかっちゃってるのでは、とツッコミ。
同日発売のコミックスでは『南波と海鈴 3』と『紅蓮紀 3』も。『南波と海鈴』は長く続いてきたそのテンションのままさっくり終了のようでちょっともったいない感じ。『紅蓮紀』は1巻から読み返してみると怒濤の盛り上がりっぷり。
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