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『SWEET GUILTY LOVE BITES』天野しゅにんた

sweet guilty love bites
天野しゅにんた
一迅社IDコミックス 百合姫コミックス
2010.7.17
900円

★★★★☆

 まだまだ続くよ。百合漫画の感想。

 『湯けむり♨サンクチュアリ』は昭和の香りが濃厚なアイテムが登場し「これ、作者の趣味? 編集部の趣味?」と不思議に思っていましたが、『百合姫Selection3』に掲載された迅社コミック大賞百合姫部門入選作「さんまんえんでは買えません」とこの『SWEET GUILTY LOVE BYTES』を読んだ今ならば納得です。秘宝館もキャバレーもギャルも昭和の華。作者の趣味に違いありません。
 今回の『SWEET GUILTY LOVE BITES』ではキャバレーを舞台に三組の百合カップルが登場。表現的にはエロエロな感じなのですが、『湯けむり♨サンクチュアリ』同様、性が開放的に描かれていて自然?日常?な印象に。描写としては7/17発売組では間違いなく最エロ。筆致?はウェットなんですが明るい。前向きのウェットさでエロいのに背徳感とは無縁で。
 キャバレーという場所には行ったことがないので「ほへ〜」と感心しながら読んでしまいました。ホステスは“嬢”ってゆーのか。ホステス雑誌?なんてのもあるのかetc。
 作風は独特。『百合姫』本誌では割とスタンダードな学園ものも描いていたので表現の幅は広そう。本誌の方でもまた読みたいな。

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