『GIRL FRIENDS 5』森永みるく
GIRL FRIENDS 5
森永みるく
双葉社アクションコミックス
630円
2010.11.12
★★★★☆
『GIRL FRIENDS』完結。
ま、まりが可愛い。なんだこの焼きもちの妬き方。妬いたり拗ねたりするのが可愛いってのは反則だよなー。現実では可愛く拗ねられる子ってあまりいない気がする。ちっちゃな子でさえ拗ねられても八割ぐらいは「うざ〜」と思ってしまうし高校生くらいになればたいていはもう可愛くも何とも……。ところがまりは、つつつ、と寄ってきてトス☁だもんなー。あっこじゃなくてもじたばたしてしまう。
改めて一巻から読み直してみても嬉し恥ずかし漫画でゴロゴロ悶えてしまいます。意表をつく展開もなく、あっと驚くアイデアもなく、記号化された萌えで引っ張るわけでもなく。少女たちの日常とガール・ミーツ・ガールを描いただけなのですが、そんな素朴なお話を丁寧に綴ってこの幸せな結末。片思いもあったし擦れ違いもあったけどもう単純に良かった良かったと思ってしまう。百合漫画に関心のない人にはあるいは退屈なだけかもしれないし、もしかすると女性向けというよりは夢見る男子向けかもしれないけれど、性別を問わず思春期という時期に夢を持てる人にはお勧めしたいなー。
『GIRL FRIENDS』で百合漫画が気に入った人には次のステップとして乙ひよりの『かわいいあなた』をお勧めしたいです。そしてタカハシマコの『乙女ケーキ』
や志村貴子の『青い花』
を。さらにもっと、という人には森島明子の『楽園の条件』
も。とオススメをぞろそろ並べたくなるのはたぶんこの『GIRL FRIENDS』が百合漫画の入門としてとてもいい位置にある作品だからではないかと思います。
シリーズリンク
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント