『つぼみ』Vol.11
つぼみ Vol.11
芳文社
2011.4.12
980円
★★★★☆
『つぼみ』の帯は毎回ナゾな感じなのですが今回はナゾ度MAXです。“
短く感想。
- 表紙 衿和一
毎号交代なのがもったいないなー。
- 扉イラスト 箸井地図
ぼんっ。
- 星川銀座四丁目 玄鉄絢
いきなり一ページ目から新キャラ。波乱の展開。始まったときは乙女の可愛さを愛でて先生のダメな大人っぷりを楽しむ感じだったのだけれど、先生の同級生が出てきたあたりから恋愛物らしい複雑さが出てきた気がします。塾の先生と塾仲間にどんな役割が与えられるのか楽しみ。
- ひみつのレシピ 森永みるく
話の進行とともに変な子になっていく若槻。珍しく若槻が花を背負っているシーンなんかもあったりして。びしっと堅く編んだ棒三つ編みの若槻いいな。さーどうなる合宿編。
- ネガポジ
盗撮投稿写真的キャパの女の子を主人公に据えるあたりは『つぼみ』は少年誌というか少女漫画じゃないのだなぁと改めて思ったのでした。カメラネタは好きだけど共感を持ちづらいゾ。ヒロイン?の子が謎キャラ化して次回に続く。
- prism 東山翔
整然とした雰囲気の絵柄の中にやはり整った印象のギャグが折り込まれて独特の雰囲気。テーマ的にも同性愛の難しい部分にアプローチしてきている感じで絵柄と合わせて“理”の骨格を感じます。
- 花と星 鈴菌カリオ
たこチュー! ぶう。
- 苺カーディガン モロやん
ワンレンうりざね顔の先生には和服を着せたい……。セリフ少なめだけど空気の良く伝わってくる話でした。
- とりどりの花 塚井ヨウ
四コマ。導入部がいきなり男子に「カレカノにならない?」と言われてOKのシーン。百合漫画誌的にアリなのかー!と思いきや……。アリでした。しかもなんだこの展開ーっ。面白いじゃないか。『つぼみ』誌の誌面サイズだと四コマには窮屈気味なのが惜しい。
- 魚の見る夢 小川麻衣子
こ、これは。と内容に触れるとバレてしまいそうなので感想書きづらい。><
- レンアイマンガ コダマナオコ
最終回。盛り上がり方は劇的というよりは穏やかに。良い感じに落着。コダマナオコはこのシリーズ以前は『あまだれ!』の印象だったのですが、良い意味でイメージが変わりました。
- キャンディ 鈴木有布子
今回は引きの回。次回どうなる!と気になる要素を積み上げてありました。癖の少ないプレーンな絵柄で、何気ないポーズや構図が立体的な視点でびしっと決まって気持ちいい。
- べことてくてく 三谷知子
牛〜。舞台はどのあたりだろう。お国言葉全開なのがめっちゃ素敵です。土地の人以外にもわかる文脈、言葉を選んでいる匙加減も絶妙。イカ墨で染めた
牛 パン食べたい。- 恋するシュガーコットン 天堂きりん
一部で物議をかもしていた話みたいだけど……なんで? 面白いよ、これ。百合というテーマは紛れもなく性的マイノリティテーマなわけで、この話に出てきた主人公——異性装の小学生の男の子というのも間違いなく地続きの題材だと思う。百合要素が主人公ではなくて対置される女性キャラ側のストーリーであることが百合専門誌的には変化球ではあるかもしれない。
- わんらぶ 杉浦次郎
このシリーズ、端から読者を選ぶ気まんまんの犬好き漫画。涎、鼻水、お漏らしとワンコ要素満載の超こってり。明確に次回へ繋がる終わり方は初めてかも。
- かずといずみ トランスフォーム・ガール
小野さんは普段どんな保険委員やってるんだー! ほけんしついきたい。
- プライベートレッスン ナヲコ
じわじわと少しずつ話が進んでいっているプライベートレッスン。連載の最初の回は長調でばーんと鳴らし、それ以後は単調のパートが多かった気がします。たまごのテーマはもどかしさのテーマかな。
- しまいずむ 吉富昭仁
なんという花粉症。
全体に次回へ続く!の引きの強い話が多くなっている気がします。一方で次号予告がなかったりして「これ続くの?」とやきもきさせられる話もあったり。
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