『空想画廊』水上カオリ
空想画廊
水上カオリ
アスキー・メディアワークス 電撃コミックス
2011.5.27
★★★☆☆
コバルト文庫のイラストでお馴染みの水上カオリが漫画を描いた!
というわけで買ってみました。『空想画廊』。
学園怪談的なお話で表紙の主人公を軸に学校で起きる怪奇に次々に触れていきます。心霊モノとファンタジーの中間くらいの、水上カオリのイラストのイメージそのままの雰囲気です。
商業での漫画は初、とのことでストーリーや構成でのアクが物足りないのも納得かなとは思いますが、水上カオリの作画で漫画!というだけで私としては嬉しいのでした。ほのかに何気なく百合仕立てな部分も好みです。セクシャリティとか同性愛といった言葉の枠とは関係なしに、少女の園ならではの学園ファンタジー。『丘ミキ』の系譜を継いだような、といえばイメージの湧く人も多いかもしれません。コバルト的ということかな。
ストーリー面で強烈なインパクトが!というタイプの漫画ではなく、水上カオリの絵と伝統的少女漫画にある学園物の雰囲気を楽しみたい人向けかと思います。
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