Mac OSX Lion+Mac mini late2009
先日、メモリを2GB→8GBに増強したMac mini late2009にOSX Lionを入れてみました。
OSがネット配布でダウンロードイメージが4GBとなると少々身構えてしまいます。実際、ダウンロードを開始してもADSL回線のうちではプログレッシブバーの動きは牛どころかカタツムリ以下。750KByte/sec程度で落ちてきていても五時間以上かかりました。インストールそのものもSnowLeopardより時間がかかった気がします。その後もTime Machineが延々と動いたり、Spotlightのインデックス作成が続いたりするので就眠前に作業を開始して放置するのが無難そう。ユーザの操作が必要なのはダウンロード開始前とインストール確認時だけなので放ったらかしにできるのが救いです。
時間はかかりましたが特にトラブルもなく、App Storeから普通のアプリを買うのと同じ感覚でOSのメジャーバージョンアップができるスマートさにはAppleらしさを感じました。
SnowLeaopard→Lionで何が変わったかというと……何が変わったのだろう。Lionの売りであるらしいフルスクリーン表示は対応しているのがApple謹製のアプリだけです。ウィンドウをいくつも並べて作業するのが習慣になっていることもありありがたみが感じにくいです。
ファイルの保存に関する挙動ははっきり変化していて、意識的に「保存」する必要がなくなりました。が、これもApple謹製アプリのみで、旧仕様のアプリでは当然ながら旧作法のまま。Time Machineといい、Macはバックアップ関連の機能を使いやすく整備してくるあたりが好きです。Windowsにも丸ごとバックアップ機能はありますが「次に何が起こるのか」が想像しづらく、使いたくない機能の筆頭でした。
ファイルの保存関連も含めて「終了時に作業中の状態を次起動時に再現する」という、iOSでは当たり前の使い方に近づけようとしているみたいで、そう遠くない将来、Mac miniやiMacにもノートパソコンのようなレジュームが装備されるであろうことを想像させます。今でもMacのデスクトップモデルは「電源オフよりスリープさせてね」みたいな電源ボタンですし。
個別のアプリで見た目が大きく変わったのはMail.app。フルスクリーン前提のためか画面を大きく占領するレイアウトがデフォルトになりました。う〜む。慣れれば使いやすいのかな。
アドレスブックやiCalはバックスキン調の装飾がついたものの使い勝手は大差ない模様。
新しく導入されたMission Controlは旧Spaces+Exposeの代替らしく、トラックパッドでのiOS風操作に合わされたみたいです。キーボードショートカットからタスク切替や仮想画面切替をしている私には違いが感じられませんでした。特定のデスクトップとアプリとを関連づける方法がわからずに右往左往してしまいましたが。
一方で大きく変わったのはメモリ消費量。SnowLeopardではwebブラウズやメール、Officeツールといった日常使用では8GBの20%を使う程度だった気がするのですが、Lionでは同じ作業をしていても30%以上使っていて「メモリを増設しておいて良かった」と思いました。
OS乗り換えで一番問題になりそうな旧verとの互換性は……。
私の環境では今のところComiv Viewerという画像閲覧ツールでのみ問題が出ています。不正終了が多発するのでSimple Comicというツールに切り替えました。
WindowsではOSのバージョンが変わる度にデザインを大きく変え、新たにできることを増やしてきますが、Snowleopard→Lionでは見た目はあまり変えずに操作をiOSに近づけたバージョンアップでした。ちょろっと目先をiOS風にしたのではなく、使い方そのものをiPhoneやiPadみたいに変えてね、というAppleからの提案であるように思います。その提案の中にはTrackpadでの使用も含まれていて……。う〜む。トラックボールを愛用しているのですが、そろそろMagic Trackpadに変えてみたいと思わされます。
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