『コミック百合姫』2011年11月号
コミック百合姫 2011年11月号
一迅社
2011.9.17
★★★★☆
今号は書店を四店ハシゴしてようやく発見。ネット通販も品薄だったようです。『ゆるゆり』のアニメで捌けたのかな。
- 表紙:ガールズ・アップライジング 深見真/カズアキ
あれ? え? FIN.って。まじですか。まだ終わってないというかこれからイイトコというか。一年連載してプロローグの気がする。続きは文庫になったりしないのかな?
- ゆるゆり なもり
百合姫掲載作紹介漫画も兼ねてる感じ。二話掲載で二話目は櫻子の姉妹登場。
- ふ〜ふ 源久也
今回もひたすらべたこらする話で読者に砂を吐かせるのかなと思いきや。新展開。
- エトワール 黒霧操
新刊を出したばかりの黒霧操。今回は演劇少女のお話。最後、セリフが見事にキマってた。GJ。
- きものなでしこ 八色
キモノ出そうよ〜、キモノ〜。国際色豊かというか無国籍漫画の気がする。それが今の日本……?
- 返信お待ちしております☆ 竹宮ジン
ネットはほんと意外なところで人の繋がりがあるよね……。
- よめとり! すこやか
久々だけど相変わらずの謎のすこやかテンション。SFっぽい設定というか要素をぽこんと出してくるのはSF好きなのかな。
- 恋はお静かに かずまこを
うはー。クール系キャラの心の声とかきゅーんと来る。少女漫画王道アクシデント型超能力。かずまこをの赤面キャラにはいつもやられる〜。
- 飴色紅茶館歓談 藤枝雅
最終回っ。わ〜ん。連載間隔が不定期だったこともあって「あれ? 今回で最終回?」。41ページ掲載で今回作者もちょー頑張った。これは単行本が出てから改めて一気読みしないと。
- 飼い犬よ、手を噛め 森田季節/黒柾志西
今回は伝奇じゃないぞ。美術室モノ、なんて書くとそんなジャンルがあるような気がしてくる。エロい! エロシーンはないけど、雰囲気が。字、ちっちゃくて小説コンテンツは読んでない人もいるかもだけど読むべし!
- himecafe/ヒメトピ/ヒメレコ
今回のゲストはかずまこを。仕事場解説イラストがカオスでナイス。かずまこをは整然とした絵柄なのでなんとなく机の上も整理されているような気がしたけどそうでもないらしい。作家の仕事場紹介シリーズは毎回楽しみ。
- さかしまシンデレラ 大沢やよい
気軽な女子校病の恋愛ごっこかと思いきや……。ほのぼのしっとり繊細な描写からドタバタ展開まで盛り込むめりはりのある作風で一気に引き込まれます。
- 私の世界を構成する塵のような何か。 天野しゅにんた
天野しゅにんたはチャレンジャー。単純に好き合ってらぶらぶ、というお話では物足りない描き手なのかも。前回は非性愛キャラで今回は非恋愛体質のキャラを主人公に。しかも連載。「ゆるゆり」効果で初めて『百合姫』を手に取った層にはどう映るのだろう。百合好きの中でもかなり濃い人向けの天野しゅにんただけど、少女漫画的な恋愛モノよりはこういった野心的なアプローチの方が百合ジャンルに縁のなかった人たちにはなじみやすいかも。
- 名もなき草の花の野に 大北紘子
かなり好み。とても好み。娼館を舞台にしたお話で百合モノとしては少数派ではあっても古典の定番舞台設定。最近だと『エンジェル・ウォーズ』という映画で近い設定、雰囲気のシーンがあってイメージの引き金を引かれました。
- 熱帯のリリオン 井村瑛
独特のタッチで百合姫コミック大賞から出てきた作者。力強いタッチによく合う舞台設定。民俗モノという分類になるのかな。ジャングルの狩猟民的な共同体で過ごす少女たちと掟を絡めたお話でした。
- もう好きなんて言わないから さかもと麻乃
アイドルネタです。正直「ちょろい設定で来たな」と思ったのですが、あれ、あれれ、面白いじゃないかー。最後のまとめ方もちっともちょろくないどころか良かった。
- 恋愛遺伝子XX 影木栄貴×蔵王大志
車田正美風ドリームで笑ってしまった。そしてこの引き。次回はお約束のアレですね?とわくわく。
- 百合男子 倉田嘘
カラーページの見開きがお花いっぱいで少女漫画してるのに、前回に続いて今回も男祭り。暑苦しい、暑苦しすぎるぅ。誌面がもうほとんど格闘漫画。もう啓介は今回の魚屋さんと結婚しちゃえよ、みたいな。……へんな感想になってしまいました。
- ロケット★ガール 田仲みのる
今回は主人公のバックグラウド提示の過去篇と有無を言わさずに転がりはじめた状況篇。ふむ。巻き込まれ型の主人公ということもあってあれよあれよと展開していきます。デビュー予定のバンドの残り二人も登場して、次回はいよいよ始動かな。これは長く続く話になるといいなぁ。
- レンアイ女子課 森島明子
今回が最終回。うう。ページ足りてないよぅ〜。もっともっと読みたいよ〜。咲と黄実それぞれの葛藤シーンも読みたかった。足りないくらいがちょうどいいのかもしれないけど、やっぱ足りな〜い! 11月に発売の単行本2巻でもフォローあるかもしれないけど、プラスもう一冊くらいはドラマありそうな女子課の顔触れの気がする。
咲とアリスはどこかちぐはぐ感あるコンビながら、現実感と夢がほどよくブレンドされる組み合わせなのだと幸せな気持ちになれたのでした。
宮木あや子の小説「あまいゆびさき」は今回はお休み。次回予告にはありました。楽しみ。テクノサマタの連載は予告にリストされてなかったけど載って欲しいなぁ。そしてcover storyの予告がなもり。クールでオサレな新装百合姫からまたイメチェンなのかな。次の一年はゆる系デザインになったりするのだろうか。
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