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『みそララ5』宮原るり

みそララ 5
宮原るり
芳文社
2011.11.7
★★★★☆

 『みそララ』シリーズ待望の新刊!

 帯に「デキる女はお嫌いですか……?」とあり、表紙は落ち着いた表情でデスクに向かう新米ライター・麦みそ。ねぎらっているかのごとく差し出されるコーヒー。たしかにデキる女っぽい。いや、しかし、宮原るりで麦みそならばホントにデキる女なんかじゃなくてドジ話が展開されるはず!と思いながらページを開くわけです。通して読んでいる身には。
 確かに今回も麦みそはあっちでドジ、こっちで失敗とバタバタするのですが、その失敗もド新米ならではの失敗から〇・八人前ならではの失敗へと切り替わってきているようです。うんうんうん。あるあるある。と思いながら読む職業漫画。描かれているのはデザイン・ライター業ですが、どんな職場と照らし合わせてみても重なる部分はありそうで、勤め人であれば大きな共感を持って読めるのではないかと思います。
 四巻の紹介でも書きましたが、麦みその働く「マース企画」は一種理想の職場で「いいな、こんな働き方したい」と思わずにはいられない環境。主人公の前向きさも含め、自身や周囲と比べると「なんでこんなに違うんだろう」とギャップにげっそりしてしまうものの、ふわふわファンタジーオンリーでもなく、ダークな「あるある」でもなく、現実リアルとファンタジーが理想のバランスで共存する面白さに夢中になれます。

 今回も大満足の一冊でした。
 面白かった。職場の休憩室に置いてやりたい。

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