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明治大学博物館刑事部門

 明治大学には付属の博物館があります。有名なのが刑事博物の展示でギロチンやニュルンベルクの鉄の処女。見てきました。

 R0015867 博物館は地下一階から始まり、学校史の展示等もあるのですが目玉はさらに地下へと降りた先のここ。
 天井から下がる青っぽい看板の「刑事」の文字。法律と刑罰に関する展示があります。

R0015852 刺股や十手といった捕縛用の道具がまず目に入り、次いで目を引くのがこの抱き石再現。
 三角の木材の上に正座をさせられ腿の上には石。再現展示以外にも当時の書物(や複製品)が展示されていて、浮世絵風の生々しい説明も読めます。

R0015837 こちらもレプリカですが、え〜と首だけ出す木箱とノコギリをぶっ立ててある俵。う〜ん。ほんとにこんなのやってたのかな?

R0015840 晒し首用の台。再現展示よりも背後に置かれていた写真パネルの方が衝撃的です。この博物館の刑事部門展示はレプリカというか文書からの再現品が多いのですが、写真は実際にあった情景ということでリアリティが段違いでした。


R0015848 刑事部門展示の目玉らしい“ニュルンベルクの鉄の処女”と“ギロチン”。どちらもレプリカですが、鉄の処女の方はどうも見せ物のように思えました。ウィービングのある溶接痕などがあって近現代の工作です。レプリカ故の工作痕なのかなぁ……。鉄の処女に関しては実際に使用されたものがあるのかすら疑わしい、という話も刑具・刑罰の本にはあるようです。

R0015849 そしてこちらは鉄の処女の内部。長〜いトゲが。ぞっとする感じではありますが、これ、中に人が入った状態で閉じるのは人力で押したんじゃ無理そうです。蝶番の扉に固定されたまっすぐなトゲって、閉じようとすると横に肉を引き裂くし骨に引っかかったら進まなくなってしまう……。

 考古部門の展示は(ボリュームはあまりないけれど)学問としての色合いも強くありましたが、刑事部門の展示は見せ物的要素が中心で、むしろ書物や立て札、写真パネルのような地味な展示の方が法についての良い資料になっていたように思います。

 展示を見る前に読んでいくとより興味深く、あるいは別の感慨を持って眺められるかも。


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