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『つぼみ vol.16』

つぼみ vol.16
芳文社
まんがタイムKRコミックス GLシリーズ
2011.2.13
★★★★☆


表紙 鳴子ハナハル

 掲載漫画と連動した表紙です。表紙も素敵ですが裏表紙もいい感じ。帯を外すと足下に並べられた焼き物がよく見えて、自分たちで焼いた器を使ってるんだなーという和やかな空気が。


扉絵 雨詰留太

 イラストというか二ページ漫画?


蒼い炎 薫る土 鳴子ハナハル

 陶芸ネタです。趣味特化話大好き。成年コミックも描いていて割とエグいネタを得意にしてる作者のようだったので展開が心配だったのですが、ポピュラー向けな雰囲気で安心。陶芸いいな、陶芸。


星川銀座四丁目 玄鉄絢

 今回は最近登場の古本屋の娘視点。スパイ大作戦篇? 玄鉄絢はキャラが色んな方にとんがってて今回はオタ属性の回でした。


総合タワーリシチ あらた伊里

webコミックも楽しさばっちりのタワリシチ。登場人物が多くて賑やかですが、今回はメインの二人にフォーカス。みそっかすって久々に目にする単語です。主人公が「自覚のない変人」だったりするのがじんわり伝わってきて楽しい。


prism 東山翔

 毎回割りとエロいというか熱々シーンが投入されるprism。今回も熱々。先生ヒドイw


しまいずむ 吉富昭仁

 新聞衣装第二弾。吉富昭仁が同じネタのまま二回目のわけもなく。今回はのっぽ&ダム系姉妹はお休みでメイン年少組。しかしなんで毎回こうも変な話ばかり思いつくのでしょう。


ベツキス 百合原明

 む。××モノと書くとネタバレっぽいですね。ブタネコを拾ってみたら変なご主人までついてきて、という話。動画的なイメージの絵柄でカッコイイ! 連載になるのかな?


桜色コンプレックス 大朋めがね

 ちょっと絵柄変わった? 試験結果の張り出しで笑ってしまった。いや、それは確かに目が点になります。そしてコンロも笑った。いや、笑い事じゃないですが。webコミックの短編も面白かった。


じょしけん。 のん

 女子高生の生態を研究する眼帯キャラ。眼帯のインパクトが強くて最初剣劇モノに展開したりするのかなと変な予想をしたもののまじめっ娘の友だち作りの話でした。


魚の見る夢 小川麻衣子

 前回から少し間が空いてしまいました。人間関係も微妙なところを描いてきていて、単行本になってからいっぺんに読んだ方がわかりやすい気がします。ぱっと読んで「誰だっけ?」となり一話から読み返しました。


神さまばかり恋をする 一花ハナ

 明るく可愛らしい神さまが良い感じ。今回は試験ネタ。コトリは快活で良い子だなぁ。今回の話でコトリが日常的にどんなことをしている神さまなのかがわかりましたが、しおり×ヒワ組はまだ立ち位置不明の謎ペアのまま。タイトルにナンバリングないけど、連載になるのかな?


エデンの東戸塚 袴田めら

 今回は食育篇と同人漫画創作篇の二本立て。前回で菊名が同人作家であったことがバレてしまい、話の展望が見えてきました。この先どうやって菊名が創作に戻るのか、あるいは戻らないのか。


キャンディ 鈴木有布子

 vol.16で一番ぐっと来たのがこれ。あとがきで作者が「しんどい」と評した通り、前回でも回想的な予告がちらりと示された通り、今回は読んでいて「うわわわわ」となってしまう回でした。でも、きっとしんどいばかりじゃない展開が待っているに違いない!と期待を込めて。


花と星 鈴菌カリオ

 主人公の花井さんは船見先輩と並べてみると非常に偏ったキャラであるのがよくわかった話だったのでした。そしていよいよスポ根キャラらしい展開に。


トラにツバサ モロやん

 ミニエピソード。ゴロゴロゴロゴロ。


ひみつのレシピ 森永みるく

 ヘンテコメニューで始まって、いつものドジが発揮されて若槻はやっぱり大顰蹙。けれど――。と期待できそうな感じになってきたようなそうでもないような。そしてこの引きは次回若槻へのご褒美がありそうな?


 webコミックも充実してきていて隔月のインターバルをうまく埋めているように思います。メインの連載がwebに移ってしまうような作品もあるのかな?

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