Scansnap+新しいiPad=?
iPadの購入目的にScansnapで電子化した、いわゆる“自炊”データの利用がありました。
PCニュース系サイトでも特集記事が組まれていたりしますね。
PCニュースサイトでもしっかりした“自炊”記事が出てくるようになって、個人ブログでは手順やレビューの必要もなくなった気がします。
初代iPad、iPad2では解像度不足でスキャンデータの閲覧には向いていませんでしたが、新しいiPadの2048×1536、264dpi表示は印刷品質に近く、スキャンデータも実用的に表示できると思い購入に踏み切りました。
感想。
ようやく“自炊”データの表示環境が整った。
この一言に尽きます。
もちろん“自炊”環境としてはまだまだ問題山積みです。
- iPadのフラッシュメモリ容量が足りない
- 上記を補うために自宅NASのデータをパーソナルクラウド化して参照したいが煩雑でまだ実用度が低い
- Spotlight(デスクトップ検索)が自炊データを対象にしていない
- パーソナルクラウドのセキュリティが心配
- “自炊”はやっぱり面倒臭い
最後の「面倒臭い」はiPadとは関係なく“自炊”についてまわる問題です。以前の記事「ドキュメントスキャナ ScanSnap・その5」にもまとめましたが、結論だけ書くと「労力対効果で“自炊”は割にあわない」という話です。
2048×1536ドットの液晶はScansnapでの作業も変えそうです。以前は300dpiでスキャンし200〜250dpiに縮小していたのですが、260dpi超のiPadで縮小は無用です。300dpiのままコントラスト調整と、モノクロ原稿の場合にはプラス・グレースケール化で十分。トーン部分のモアレ対策も特に必要なさそう。これまで作成した自炊データは微妙に見劣りするようになりました。
Scansnap自体も第3世代iPadの登場で画質の向上が期待されるようになったのではないかと思います。
高精細画面のiPadで恩恵を受けるのは電子化した書籍を読む人です。
「何を当たり前のことを」と思われるかもしれませんが私はScansnapで電子化した本は検索して使うばかり――辞書のように使うのが主でした。通読することには使っていなかったのです。パソコンもモバイルも、モニタに十分な解像度がなくて楽しむ水準に達していませんでした。
新しいiPadではスキャンした漫画も小説も雑誌も十分に快適に楽しめます。
2012年型のiPadでようやくスキャン書籍を“読める”ようになった気がします。結果、冒頭の「“自炊”データの表示環境が整った」という言葉となりました。
でも、新しいiPadにはひとつだけ大きな欠点があります。
重いっ!
650gは手に持って読むにはキビシイです。
| 固定リンク