『SILFRA』HILARY HAHN & HAUSCHKA
SILFRA(輸入版)
HILARY HAHN & HAUSCHKA
Deutsche Grammophon
★★★★☆
ヒラリー・ハーンの新譜です。今回はHAUSCHKAとの競演――だそうなのですか、HAUSCHKAって誰?状態でした。どうやらパフォーマンス寄りの表現者の模様。Youtubeで検索したところ、こんな動画がヒットしました。
わは。面白い〜。
CDだけ聴いてもこの面白さは伝わらない気がします。弦の上で飛び跳ねるタブレットケース。ピンポン玉。子どものおもちゃ箱のようなピアノの中。
恐らくこのCDの録音においても上の動画のような光景が繰り広げられていたのでしょう。あるいはもしかしたらハーンのヴァイオリンでも同種の試みがなされているのかもしれません。そんな想像をしながら聴くと――ほら、このCDも「ちょっと変わった音のピアノ伴奏曲」だけではなくなった気がしませんか。
目で見ても楽しい。
ヴァイオリン奏者としては超正統派で音程とリズムの精確さが飛び抜けているちょっぴりお堅い印象のヒラリー・ハーンが、真剣に、でも気さくな楽しさを提供している録音ではないかと思います。
楽器の音色を楽しむ、という点では確かにゲンオンかもしれませんが、聴きづらかったり眠くなるタイプの前衛ではないはず。
HAUSCHKAのサイトに試聴コーナーもあるので、上の動画共々チェックしてみられてはいかがでしょう。
私が購入したのは輸入版ですが国内盤『シルフラ』には日本版のみのボーナストラックも収録されているようです。
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