電子書籍の増加率
ITmedia eBookUserでは毎週末、電子書籍ストアの蔵書数チェックをしています。その記事の統計の2011年1月21〜2012年9月14日までをグラフ化してみました。
“書籍”は“コミック”も含み、“雑誌”は“書籍”とは別カウントの模様です。グラフの系列数が多いのでちょっと見づらくなってしまいました。
Koboは折れ線に大幅減がありますがこれは重複分を差し引いたら実点数が大幅に減った、というカウント方法の変化のようです。
GALAPAGOS STOREの内訳がこちら。
メモ。
- 毎年七万点を超える紙書籍が出版されている
- 大日本印刷などが著作権管理業務をはじめている
- 大手印刷会社はデジタル版下を保存・管理する業務を行っている
- 大手印刷会社は70〜80年代から出版のデジタル化に備え業態の転換を進めている
- 「出版デジタル機構、ビットウェイと電子書籍取次・配信システム構築へ」
- “緊デジ”の「制作開始」書籍数は358+67=425タイトル(8/29現在)
- 出版デジタル機構の公式サイトを見ても「出版デジタル機構とパブリッジが目指すもの」を読んでも事業内容がわからない
- 税金主体のファンドが150億円を投じて立ち上げた出版デジタル機構/パブリッジ
- 電子書籍タイトル数増加の内訳は
コミックが97%(GALAPAGOS)、82%(Reader)、56%(Kobo)コミックが33%(GALAPAGOS)、44%(Reader)、17%(Kobo)を占めている
※統計方法が安定して以後で計算 9/14統計ミス訂正 - 世田谷区の地域図書館が概ね蔵書8万冊。中央図書館が44万冊。最大クラスの書店は150万冊。
電子書籍のタイトル数増加率があまり上がらない理由を書いてみようと思って集めてきた材料なのですがうまくまとまらなかったので。
- タイトルを増やす努力はしている
- 電子化のフローがあまり効率の良くないところで固定化されてしまっている
というあたりはグラフから読み取れるような気はします。
後者の原因として想定したボトルネックが「電子化の許諾」でこれはさらに「著者の許諾」と「出版社の許諾」に分かれるのだと思います。が、明らかにする情報ソースが得られずに思いつきで終わりました。
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