Comic Glassで自炊電子書籍ストリーミング閲覧
Comic Glass ストリーミング・プラグイン
Comic GlassというiOS用電子書籍ビューワがあります。画像データをZIP・RARでまとめたものやPDFが読めるScansnapを活用する電子書籍自炊ユーザにはお馴染みのツール。そのComic Glassが先日のアップデートでストリーミング表示に対応しました。有償プラグインでの機能追加です。
iPadで自炊(自前で本をスキャンした)電子書籍を読む際にはあらかじめデータをiPadに転送しておかなければいけませんでした。大した手間ではないのですが、それなりに待ち時間やファイル管理の手間が要るので煩わしくはありました。Cloudが普及してみると、それまで自前でやっていたデータ管理が面倒臭過ぎたことに気づきます。iPadのデータもCloudみたいに楽に扱えればいいのに、と思っていました。
Comic Glassのストリーミング機能はその欲求を少しだけ満たしてくれます。Cloudのように「どこでも簡単に使える」わけではありませんが、少なくとも
- 自宅LANに接続できる環境で
- PCかMacのサーバを一台動かしてあれば
Cloudにかなり近い使い方ができます。一覧から電子書籍データを選んで、開いてそのまま読みはじめることができ、ファイル管理の面倒から開放されます。

パソコン側でMediaServerを設定し

Comic Glass側でMedia Serverの選択設定。

パソコンのMedia Serverがうまく動いていれば一覧にパソコン名が出ます。

配信設定したフォルダ名を選択すると……。

ファイル一覧がこの通り。検索もできます。

ファイルをタップすれば後は普通に……。

転送が始まり。

大して待たずにページが表示されます。読んでいる最中にバックグラウンドで転送されるのでファイル管理の煩わしさがなくなります。
WindowsかMac、あるいはMediaServer機能のあるNASをLAN上で待機させておけば、そこからComic Glassにデータを配信してもらえます。
現時点では「一覧から選ぶ」「ファイル名検索」というファイル選択方法で、書籍データが多いと検索での利用が主になるでしょうか。
MediaServerを必要とするのでその機能を持ったNASかパソコンが必須です。Timecapsule+Mac+iPadで運用している環境だと、通信がAFPであればMacは起動しておかずに済むのに、と贅沢を言いたくなってしまいました。
WOL
常時Macを待機させておいたのでは省エネルギーという点からも望ましくないということで、スリープ待機させたMac miniをWake Up on LANで目覚めさせようとiPadとiPod touchにMochaWOLというAppを導入してみました。WOLパケットを送るツールです。簡単にできた!のですが幾度か繰り返してみると目覚めさせたMacがほんの数秒でまたスリープに入ってしまうこともあって今ひとつ確実な運用になりません。もうちょっと勉強が必要なようです。
★ ★ ★
いずれはCloudにライブラリを構築する時代となるのかもしれませんが、紙ベースの書籍のスキャンも含めて過渡期の現在はまだまだ運用に工夫が必要なようです。うまく行った工夫のひとつがComic Glassのストリーミング機能ではないかと思います。書籍自前電子化に取り組まれていて、iPadを利用している方には強くオススメ。
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