SONY NEX-5R レビュー(5) タイムラプスで星空撮影・しし座流星群編
17日深夜(18日未明)の午前四時頃にしし座流星群が極大になるしアイソン彗星も四〜五等星程度まで明るくなっている!ということでタイムラプスによる星景写真に再チャレンジです。まずは16日早朝の生田緑地から都会の灯りとともに星空を狙ってみました。近場でもっとも街灯の少ないと思われる里山の公園です。
確かに生田緑地自体は夜は真っ暗で天体観測にはぴったり。ところが生田緑地は緑が濃く夜間に閉鎖される展望塔以外は展望が悪かったのでした。不覚。上の写真は枡形山展望台ではなく少し北の飯室山のミニ展望台からのもの。東北東が望めるので東京タワーが正面に見えています。でも木々に囲まれていて、この範囲と真上しか空が見えません……。しし座流星群を観察するだけなら空のどちらを見ていても構わない(流星はどの方位に出現するかはわからない)のですが。
流星はうんと短いのが数個写っていましたが元画像等倍でないとわからない状態です。少しピンぼけでもあります。NEX-5R E PZ16-50mm F4 30sec ISO400 × 1h15min
肉眼ではひとつしか観測できなかったので18日早朝にさらに再挑戦したのが下。世田谷区庁舎の広場から。
天頂方向以外は霞がかかっていて街の灯りに染まってしまい星がほとんど見えません。明るいはずの火星がようやく見える程度。中央右下のオレンジの線が火星です。中央付近がしし座。うんと短い流星痕が数個しか写りませんでした。うーん。生田緑地の時より星の露出を暗く調節してみたためか明るい星の色がよく出てくれました。
この日は午前五時頃にはしし座のすぐ下にスピカが昇ってきて、近くにアイソン彗星も見えるはず……だったのが低い空は霞が濃く肉眼でスピカが見えて来なかったので観測終了。カメラももうちょっと右(南東)が写るように設置すべきだったかな。NEX-5R E PZ16-50mm F4 30sec ISO200 × 50min
NEX-5Rのタイムラプス・アプリは面白いです。比較明合成で数百枚の写真を重ねてやれば星の軌跡と地上の風景を組み合わせた写真が比較的簡単に撮れます。星の軌跡の明るさはISO感度と絞り値だけで決まりますが、地上の風景はシャッター速度でバランスを取ってやれるのです。本格的に取り組むのであればバッテリー容量に露光時間(撮影枚数)が制限されてしまうことには対策が必要……でしょうか。
| 固定リンク