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一太郎2016購入

一太郎2016購入

 一太郎の2016年版を買いました。これまで使っていたのが2008年版でさすがにそろそろ更新しても良い頃合いです。パッケージごとどこかに行ってしまったこともあって、新規でプレミアムではない無印の特別優待版を買いました。

 購入はJust MyShopのダウンロード版。小説同人誌の組版が目当てです。

導入

 購入手続きを済ませるとJust MyShopからはダウンロードリンクの記されたメールが届きます。最初に起動するインストーラー自体はとてもコンパクトですが、タウンロードするトータルは2GB超。そのうちの約半分が「感太」というツールのデータでした。感太は後から分離して削除できます。

 インストールして機能のチェックをするうちに一番のお目当てであった校正機能がメニューからグレーアウトされたまま使用できないことに気づきました。対処法を探すも「基本編集フェーズではドラフトモードだと校正機能は使えない」というものくらいしか見つからず、試しに一太郎をいったん削除し再インストールしてみたら使えるようになりました。その後、あらためてネットを検索してみると同じ症状の人が複数……。
 こんなトラブルと対処に時間を食われるのはうんざりです。

校正

 一番期待していたのが校正機能のブラッシュアップ。

Ichitaro_proof

 校正の精度自体は良くなっているのかわかりませんでした。が、はっきりと使いやすくなってる! 一太郎2008では校正作業の中断&再開、あるいは指摘箇所の一覧や移動が不便だったのですが、画面左端のジャンプパレットで融通が利くようになりました。これはどのバージョンで搭載されたのかな。もっと早く更新しておくべきでした。
 また校正機能のひとつである「表記揺れ」チェックも同様に使いやすくなりました。こちらは以前は中断さえできない作りになっていたので嬉しいポイント。

一太郎メイクはどこ?

 一太郎2008ではツールバーを表示させる場所、体裁を自由にカスタマイズできるメイク機能がありました。使うパソコンがVAIO Pであったり8inchタブレットであったりする身にはツールバーの類は画面左右に縦表示して配置して、画面の縦寸を有効に使いたかったのです。特に縦書きのイメージ/印刷イメージ表示の編集画面では一太郎2008の「縦組みタイプ」は便利でした。
 ところがキーエンス配下になって内部コードを刷新したタイミングででしょうか、このメイク機能がなくなってしまったようです。結局ツールバーは非表示で使うことに……。
 もっともメニューがすっきりしたのでこれはこれで使いやすくはなっています。

ePub/電子書籍出力

 新verへの更新で気になっていた機能のひとつがePub出力。さっそく試してみると……。
 リフローなってる。ルビOK。傍点OK。倍角で長くしていたダッシュはNG——これは印刷対策なので原稿の方で素直に二つ並べるのが正解。あ、字下げして別フォント指定してあった部分がちゃんと字下げでリフローできててフォントもはっきり違うのわかる。これはけっこう実用的かも。
 iPadのiBooksやKinoppyでは一通り問題なく表示できましたがMac OSXのiBooksではレイアウト枠(扉ページ)から後ろが表示されず。表示環境によるばらつきがあるようです。


ATOK2016

 明鏡相当の類語の使い分け説明のついた単語解説機能が搭載されていてオプション辞書いらずになっていました。MS-IMEでもことえりでも類語の使い分け辞典的な機能を積むようになってきているのでATOKも、ということなのでしょう。こういった機能が標準で載るのは歓迎です。小説を書く人には特に便利なはず。
 変換効率はかなり高いです。特に係り受けというのでしょうか、「本を読む」のように「本」と「読む」のように互いに関係する語を含む文章では大変優秀。

 ただそのあたりの優秀さやショートカットキー(カスタマイズの及ばない操作手順)が私の使い方と相性が悪くて我慢しきれずにMS-IMEに戻りました。かな漢字変換機能は昔のOASYS程度のシンプルで動作の予測しやすい方が好みなのです。

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