小説創作ユーザのための「ポメラ」DM200レビュー3・アウトライン編
ポメラでダイナミックにアウトライン
pomera DM200で新たに搭載されたアウトライン機能、レビューサイトや作家さんとタイアップした記事などでも触れられてはいますが、もっともっと積極的な使い方もできる機能です。
作りかけの小説に新たなイベントを追加する、という状況での一例で説明します。
すでにある程度の階層構造ができているテキストを例に取ります。構造は「構成」作業のみの段階を想定しても構いませんし、本文の作成を開始している状況を想定しても構いません。
そこに「イベントA」を追加します。
「イベントA」はまだ漠然としたシーンしかありません。お話のどこに挿入すべきかまったく決まっていません。
「イベントA」をどこに入れるべきか迷ってうろうろしているのがわかると思います。そうこうするうちに「イベントB」も思いつき、「A」と「B」の位置関係も含めて様々に変えています。
同じ作業はwz editorや秀丸、scrivener等のテキスト作成環境でもできますが、pomera DM200であればキーボード・ショートカットのみで、他のどの環境よりもレスポンスよくできるのです。
この「うろうろする」ことがpomera DM200のようなタイプのアウトラインの魅力です。「うろうろ」には完成形はありません。とりあえず、一時的にイベントの場所を決めておき、イベントの中身の文章を書き終わり、小説全体を一度最後まで書き終えてもまだ移動させる可能性のある仮置きです。
もちろん、文章ができてしまってから構成変更をすると矛盾が生じてしまうことも多いですが、気にせずどんなタイミングでも各イベントの位置は動かしてしまいます。辻褄は「これだ!」というイベントの落ち着き場所が決まってから合わせればOK。せっかく書いたテキストも無駄になる部分が出ますが、試してみれば必要な手間なのだと納得できるはず。
イベントの場所を「うろうろ」させることに慣れてくると思いついたシーンやイベントを「とりあえず」書いておき活用することが容易になります
「とりあえず」+「うろうろ」、やってみると楽しい物語の作り方だと思います。お試しあれ。
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