Pagesというワープロ
iMacのおまけ
今のMacを使っている人にはおなじみのワードプロセッサーがあります。Pagesという、2009年あたりからのMacには標準で付属するようになったApple純正アプリです。MS Office相当のビジネスアプリスーツiWorkの一つでプレゼンツールのKeynoteとともにMacユーザに高く評価されています。
美しい文書
このPagesで作る文書は美しい。
といっても他のワープロソフトと比べて特別な機能があるわけではなく、
- サンプルを元に文書を作り始める
- サンプルが格好良い
というだけの話です。
文書を作り始める=設定されたタイトルや章立ての構造に触れるよう誘導される、という仕組みになっていて自然にアウトライン的な文書作りをすることになります。一太郎やwordは起動すると「真っ白な文書」が表示され、不慣れなユーザであればベタで打った文章に文字のサイズを変えるだけのタイトルや章見出しを付け、空行で行間を調節し、スペースでインデントを済ませてしまうでしょう。結果、アウトラインもデザインも放棄した文書を作りがちです。デザイナーが作った構造付きで見映えする文書サンプルを利用すればそんな素人臭さともサヨナラです。
結果「Pages”で作った文書は美しい」ということになります。
一太郎もwordもサンプルはずっと前から付いているのですが、ワープロソフト自体に「サンプルから構造付き、デザイン済みで文書を作らせる」という発想が組み込まれていないためにせっかくのサンプルを有効に利用するのが難しくなっているのでしょう。
致命的な弱点
そんなPagesにも致命的な弱点があります。それは
縦組みができない
ということです。どれだけ勧めたくても日本語ワープロで縦組みができないというだけでもう論外。iWorkの前身であるApple Worksは美しい文書が簡単に作れ、縦書きもできたのに……。
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