映画 Thunderbolt Fantasy 西幽玹歌 を観てきた
Thunderbolt Fantasyシリーズ
2016年から始まった台湾人形劇のThunderbolt Fantasyシリーズ。台湾では伝統人形劇・布袋劇が20世紀を生き抜きテレビ番組としても人気であるとか。金光・霹靂といった人気人形劇団があり、テレビコンテンツの進化に合わせて人形のデザインが近代化されたり、舞台とは違って人形操者がまったく見えなくなるような方向に進化し、CGなども取り入れられて常に新しい大衆文化として発展してきたようなのです。その布袋劇と『魔法少女⭐︎まどかマギカ』をはじめとするアニメやゲームのシナリオで強く支持される虚淵玄がタッグを組んだのがこのThunderbolt Fantasyシリーズ。かつてのNHKテレビシリーズ『人形劇 三国志』が大好きだった私はプロモ動画を観て一目で気に入りました。
新作映画『西幽玹歌』
とても楽しみにしていた劇場版第二作。公開初日にユニバーサル・シネマ豊洲で観てきました。
物語の舞台は西幽。Thunderbolt Fantasyシリーズにおいて時間軸の最も古いだろうお話です。テレビシリーズ2期で重要な役を務めた浪巫謠の少年時代から始まります。母親からその声を愛され、山中で厳しく鍛えられて育てられてきた少年・浪巫謠。けれど母を事故で失ってしまい――という導入部。この導入部のあたりの鍛錬が「おかーさん、厳しい……」となってしまう辛さがあったり、母を失ってから今作のヒロイン・睦天命が登場するまでの少年浪巫謠の身の上がしんどく、また睦天命が理知的なヒロインで少年浪に説く言葉がロジカルで視聴者の側がそのセリフに傾注をしなければならなかったりで「掴み」的なものはやや弱いかな?とも思ったのですが、大丈夫! 舞台世界のお姫様・嘲風が登場してきたあたりで音楽!アクション!が俄然加速し息を呑むシーンの目白押しとなります。
テレビシリーズ見た人は絶対楽しいから!文句なしに「サイコー!」ってなるシーンあるから!
シリーズ初見の人にはどう見えるのかはちょっと想像しづらいけど、でも歌とアクションの組み合わせは予備知識ゼロでもぐいぐい引き込まれるはず。
人形展示
鑑賞したユナイテッド・シネマ豊洲では今回の主役二人、浪巫謠と睦天命の人形が展示されていました。
映像中でも睦天命めっちゃ「素敵なお姉さん」オーラが出ていましたが人形の実物を見ると衣装の質感や繊細な造形にうっとりできます。人形撮影できたらいいなとミラーレス一眼を持って行ったのですが今回はガラスケース越しで映り込みがあったりしたのはちょっと惜しかった……。帰りに寄った西部渋谷店(無印良品ビルの七階)でやっていた物販会場ではシリーズ主役三人がガラスに隔てられずに撮影できました。こっちでも映画上映前は睦天命と白服・浪巫謠が展示されていたようです。下は渋谷物販会場での撮影。背景のポスターと合わせて良い感じに。
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