« 2022年5月 | トップページ | 2022年8月 »

小説創作のためのpomera DM250レビュー 1.ファーストインプレッション

pomera DM250登場

pomera DM250 Amazon画像

 新型pomeraの久々の登場です。型番はDM250。横長・バッテリ駆動タイプです。愛用していたDM200のバッテリが疲労し容量が半分以下になって再購入すべきか迷っていたところでした。DM30まで5%であった消費税も10%に増税されたこともあり税込価格が六万円超へ。予約購入。公式通販の白モデルです。

DM250到着

_dsc0589

 公式通販で注文していたDM250白モデルが発売日の7月29日、到着しました。

_dsc0617

 白モデルは箱もACアダプタもケーブルも専用色。公式通販特典の白モデル向けソフトケースはDM200と250両対応のDMC5のベージュ色版のようです。

_dsc0614a

新要素

 DM250の新しい機能を紹介していきます。

pomera Link

 スマホアプリとpomeraを連携させる機能です。
 ファイルをひとつずつスマホとやりとりするツールで、QRコード経由では持ち出しのみ、WiFi経由では双方向ですがpomeraへの持ち込みはちょっとわかりづらかったです。


Img_2531 Img_2532

 上画像一枚目の右下書類アイコン→pomera Link内にあるファイル一覧→「+」で新規ファイルを開いてコピペでDM250に送りたいファイルを作り、転送……という手順です。
 内蔵メモリとのやりとり用でSDカード内は対象外のようです。dropboxやonedriveのような「フォルダごとクラウド同期」する機能ではありません。
 スマホやPCとUSBケーブルで繋いでpomeraの「PCリンク」を起動するとpomeraが外付けドライブとして機能するのでWiFiいらずのファイル転送ということであればそれでも良さそうです。
 私はDM200/30の時と同じようにUSB接続+rsyncコマンドによる同期を中心に、モバイルではQRコードの機能を使おうと思います。
 pomera本体の時刻もここで同期してくれるといいのに。

オートバックアップ

 地味ですし効果を体感する可能性は薄いですが万が一のための機能であるとないとでは大違い……なんですが、これ本体メモリに保存したもののみの機能なんですね。SDカード/本体メモリ双方で同じ動作をしても問題なさそうな。ファイルを編集ごとにすべてのバージョン保存していっても1GBあるバックアップ領域をテキストデータが使い切ることはないのでは。

筐体

 形はDM200と大差なく見えますが新設計だそうで、電源スイッチの位置や各種端子形状は変わっています。白モデルのツヤが抑えめの白はなかなか良い感じです。気に入りました。

キーボード

 こちらも新設計。打鍵音の静かさが売りのようですがDM200と並べて叩いてみても違いがわかりません。shiftやspaceのような横長キーの遊びがなくなってカチャカチャいわなくなったのは確かです。ストローク量、固さも(使い古した)DM200と体感的な違いはほとんどなさそう。気持ち感触が軽くなったかな。あ、打鍵時の筐体の剛性感はDM250の方が格段にしっかりしました。(複数回分解しているうちのDM200がヤワになっているだけかも)
 ネットニュースの記事によるとDM200で採用していたV字ギアリンクという機構ではなくなったようです。
 今のところ同じキーが重ねて入力されたり押したつもりが入力し損ねたりする率はDM200より高いかな?という印象ですが、確かDM200やDM30の購入直後もキー入力が若干不安定であったので機械的に馴染むまで少し時間が要るのかもしれません。
 2022年12月2日、ファームウェアをVer.1.1.0.0にアップデートしたところキー入力でのダブりや欠落は大幅に改善された気がします。

_dsc0618
編集機能

 ctrl+backspaceでATOKの確定アンドゥが可能になりました。
 

バッテリ関連

 18時間→24時間になりました。実用しての駆動可能時間は細切れ使用でよくわからないです。不足はまったく感じません。DM200の時点でも十分なバッテリ駆動時間がありました。DM200は四年目くらいでバッテリ容量が少なくなって持ち出しづらくなりました。今回のモデルは耐久性が上がってるといいな。
 充電中やバッテリ残量が少ない時に状態を知らせるLEDも付きました。
 新しいACアダプタとDM250の組み合わせだと充電が速いです。2時間で10→90%、残り10%はゆっくり充電されました。計3時間弱かな。90%までの充電はキーボード左半分が多少熱を帯びます。PCのUSB3.1端子からの充電だとずっとゆっくりモードみたいです。

文字数カウント/バッテリ残量数値表示

 常時表示する情報は少ない方が好きです。1%ずつ減っていくバッテリ残量、私には煩わしいです。文字数カウントは非表示設定も選べましたがけっきょく全画面表示で使うことにしました。ファイル名とATOKの入力モード表示は出しておきたかったのですが……。

ATOK

 実用的な文章の変換はATOKが出してくる候補のままでほぼOK、なのはDM200でも同じでした。流行語・新語は更新されているようです。補助辞書で使うジャンルのものとそうでないものを分けられるのは便利です。

ATOK校正支援

 この記事を書いている間にも誤用の指摘がありました。

正規表現検索

 なくても困らないけれど便利にも使えて邪魔にもならないこういう機能は大歓迎。
 全角と半角、大文字小文字も判別します。別記事に使用可能正規表現一覧を作りました。

シナリオモード
20220729_143252

 DM200以降搭載されたアウトライン用の書式と同じ「.」あるいは「#」が行頭にある行が上側見出し行に表示されます。

  • 一番目の階層がシーン
  • 二番目の階層がセリフ

ということのよう。
 データはあくまでテキストファイルそのものなのでこの見た目で印刷しようと思っても印刷機能のないpomeraではパソコンにデータを持っていって組版しなければなりません。(「.」「#」書式の共通するシナリオ用ソフトとかあるのかな。)

 そこでワープロソフトの一太郎でスタイル機能を使い楽に印刷できるようにしてみました。

  • 見出しを上寄りに、シーン記述やセリフはインデントで下寄りに
  • 区切り罫は別Sheetに横罫線を引き、背景透過で合わせる
20220730-200930

 こんな雛形と「.」のある行をスタイル見出しに割り当てるマクロを用意しておけばDM250で作成したシナリオを読み込ませて一発でそれらしく印刷することができるようになります。マクロは「アウトライン記号&青空文庫ルビの変換マクロ」を改造したもの。

白モデル付属品

 公式通販白モデルには専用のソフトケースと画面保護フィルムが付いてきます。
 ソフトケースはDM200発売時に登場したDMC5のベージュ色ver.のようです。本体にぴったりサイズ。前面と背面に芯が入っていて内側は起毛素材。フラップ部分にはクッションが入っているのですがここで厚みが出てしまってDM100用ネオプレーンケースにDM200/250を入れたときよりも厚くなります。
 DM250と同時発売されたアルミのハードシェルケースDMC7が頑丈そうで気になります。

 もうひとつのおまけである画面保護シートは頑丈そうな光沢シート。

小説を書くのが楽しいガジェット

 文章を書くデジタル環境ということならスマートフォンにbluetoothキーボードを付けてもいいし、ChromeBookでも、WindowsノートPCでもpomeraより安価なものはあります。pomeraを使っていても傍らにはスマホがあってtwitterは覗くので特別集中できるということもないし、pomeraを使ったからって小説が上手になったり楽々と書けるようになったりもしないです。
 私がpomeraの機能で決定打と感じたのはアウトライン。基本編集機能も不足はなく、国語辞典もお気に入りのタイトルが収録されていて、快適なキーボードが搭載された最小構成のパッケージは好きな場所で創作を楽しめる小説書きの友となりました。

 LinuxZaurus、タブレットPC+BTキーボード、ミニノートPCと様々なモバイル端末を使ってきましたし、ソフトもアウトライナーやマインドマップの類、Scrivener、etcと色々試してきました。試すことそのものが楽しい趣味でこれからも試行は続くのでしょう。
 私にとってのpomeraは現在進行形の創作環境探しです。

関連記事

 

|

« 2022年5月 | トップページ | 2022年8月 »