外出しづらくなった2020年3月以降
コロナ禍で外出しての娯楽が消え去り、VR大活躍。
oculus questはとてもよくできたHMD。beatsaberは最高だしvrchatも遊べます。youtubeの3D動画も楽しい。
とはいえスマホ用の半導体を転用したquestの性能そのものはあまり高いものではなく、家庭用ゲームのようにぎりぎりまでチューンされているわけではないユーザ作成データを使うvrchatのようなアプリは制限も厳しくなります。
「話題のあのworldも行けない」
「面白そうなイベントがquest対応してない」
そんなことに遭遇することが気になってきました。
vrchat用のquest対応アバターを作っていてもあちこちで壁にぶつかります。そして思うのです。
「ゲーミングPCが欲しい!」
買いました
というわけでゲーミングPCが手元に来ました。
開梱した状態が右写真。
HP Pavilion Gaming TG01-0722jp 価格.com限定パフォーマンスプラスモデル
CPU:Core i7-9700
Video:RTX2060Super
Strage:512GB SSD+2TB HDD
Memory:16GB
価格:133100円(税込・送料込み)
ネットの評判を見るとHPのような大手のBTOパソコン通販は「在庫あり」のものを注文しないと長く待たされがちだとか。どうしたものかと悩んでいたところに購入候補にしていたモデルが前に見た時より16000円ほど値下げされ、注文画面を覗いてみると「在庫あり」表示。即座にポチ。
6/14注文
6/15受注
6/15納期確定
6/17発送
6/19到着
「在庫あり」は五営業日で納品、という売り文句通り五日ぴったりで届きました。
ケーブル類もAmazonで手配し、PC本体と同日に到着。
Displayportケーブル 1m
LANケーブル cat6 10m
oculus Linkは先日のアップデートでquest付属のUSB2ケーブルでも動作するようになったとか。USB3の広帯域を活用するようなモードも予定されているらしく、そちらは様子を見て後日あらためて手配することにします。
ついでにマイクなども購入。VRChatのデスクトップモード用です。
oculus linkでVRChat
早速設置してVrchatでoculus linkを試してみました。PCで描き出したリアルタイム3D映像をUSBケーブルでquestに送り出して体験する形です。
ほー。きれいじゃーん。
そんな感じです。描画がすっきりくっきり。questでの3D描画では視野の中心部分は解像度が高いのですが端に近づくにつれ解像度を落としていてぼんやりします。それが全般にシャープに。PCではダイナミックボーンと呼ばれる技術で髪や服を揺らしているそうですが、確かに髪や服が動いてる! シェーダーも自由に選べてVRChatで人気のあるアニメ調のキャラに輪郭線が入りしゃきっとします。ワールド(ユーザーが自作した空間モデル)もデータ量が桁違いで(手の込んだところは)ゴージャスに。何より、quest対応していないPC専用のワールドに行けるようになったのが嬉しい。
あと、通信が安定します。questのWiFiは処理が重くなってくると滞って接続が切れたりすることもあるのですが、それがなくなりました。questでは音声ノイズが頻繁になる夜10〜12時・25人ほどの人がいるワールドでも「気持ち音が途切れる?」くらいで済みます。
oculus link中には簡単にVRChatからバーチャルデスクトップ(Windowsの画面)に切り替えができることができるようになり、VRChat内と外とが少しだけ結びつけやすくなりました。
デスクトップモードでVRChat
ついで、ということでHMD(quest)を使わないパソコン画面だけでVRChatを試してみました。
あ、あれ? こぢんまりとしたセカンドライフみたい……。
セカンドライフが話題になっていたゼロ年代前半はHMDはあまり一般的ではなかった気がします。私がVRChatの体験だと感じていた部分の多くはHMDによるものだった模様。キーボードで操作するVRChatは昔のFPSゲームみたいで「コレハチガウ」となりました。いや、おしゃべりだけならデスクトップでも楽しさは変わらないと思うのですが、VRChat内での一般的な話題ってアバターやワールド、VRChat内での出来事が主でHMDでの体験がベースになっている気がします。
ただVRChat内外を繋ぐようなことをしたいときにはHMDは邪魔になってしまうこともあり「デスクトップでVRChat」は便利です。
とても優秀なoculus quest
ゲーミングPCで表示の美しくなったVR世界。高負荷時にノイズに悩まされたり接続が切れることも減りました。でも、パソコン不要で5万円でスタートでき、VR体験としての面白さはPC+HMDに劣らないoculus questはとても素敵なおもちゃだと思うのです。初代PlayStationからPS2、3とCGがきれいになっても3Dゲームとしての面白さは変わらなかったように、体験としてのVRはquestでも十分に楽しめるものです。beatsaber(VR音ゲー)のように体を動かして楽しむゲームなどはquestのケーブルいらずなところがVR体験を一層楽しくしてくれます。beatsaberはquestとPC版でCGの差は感じられなかったりします。
ただし。VRChatのようなSNSでは新参・固定プラットホームのquestは圧倒的に少数派です。VRChatで訪れることができる場所のほとんどがquest対応していません。遭遇する人のアバターもPC専用のものが多いです。oculusストアのquest用ゲームもPC版に比べると限られてしまいます。
日常用途
デスクトップ機を使うのは久しぶりです。
電源周りが昔の自作機とは大きく変わってノートPCと同じようにスリープでの起動/停止ができるようになりました。完全電源オフからの起動も速いです。スリープが必要ないくらい。快適。
日常的に利用するソフトでは一太郎での「校正」やPDF出力、マクロの動作が速くなりました。DDR3世代のcore i3ノートPCではずいぶん待たされると感じた「書式」変更後の待ち時間も大幅に減りました。文章を入力していくような作業は以前とあまり快適さは変わりません。元々そんなに重くなかった作業ですし。
使用部品の数が増えると重くなっていた花子もかなり快適に。少し惜しいのは一太郎文書中に花子図形を表示させるとデータ量的な制限がかかってしまうのか表示されない部品が一部出てくるあたり。一太郎自身も刷新の頃合いなのかも。
期待していたのはBlenderでのcudaレンダリング。まったく同じデータ・設定でレンダリングをさせてみると手元のiMac27/2017モデルのcore i5 3.4GHzの約4〜5倍の演算速度でした。実用性は増したけれど期待ほどではない……かな?
接続したモニタは27inchのWQHD。併用しているiMacが27inchの5Kで見劣りするのが気になってきました。
蛇足・購入前の“つもり”
購入に当たって調べ物をしたつもりでいました。
- とりあえずVRChatの稼働環境を想定
- HMDによるVRをしたい
- oculus questをつなぐPC Linkを動かす
- VRChatにはVRAM容量が大きい方が良いらしい
- Radeonは同じくらいの値段・性能でもGeForceよりTDP大きめっぽい
- 自作機SHOPで部品で揃えるとBTOの完成品より少し高くなる
- Dellやhpの大手BTOショップは同スペックだとネット最安値だけど納品遅いらしい
等々。でも、手元にスペックを比較できる別のパソコンがあるわけでもなく、予算と相談で想定したスペック(core i7 9700かRyzen 7 3700X、GeForceRTX2060SUPER、メモリ16GB以上)に意味があったのかわかりません。VRChatはおおむね不満なく動いてますが、それでも20人以上が集まるworldにjoinするとしばらくはアバターの読み込みが続き、まともに身動きするのがためらわれるラグを生じます。これはPCのスペックとは関係ないのかな? RealtekのLANコントローラあたりが怪しく思えるのですが。